2004年に家電通販サイト「A-price」(現「PREMOA」)を開設しました。まだまだ日本語も十分に話せない中での株式会社MOAとしてのチャレンジがスタートしたのです。EC市場が間違いなく急成長するとの確信と、自ら考えたビジネスモデルへの自信だけが支えでした。
予想通りにEC市場は急成長を続け、「A-price」も業績的には順調な成長曲線を描けましたが、実態としては平たんな道ではありませんでした。まず、家電通販サイトの生命線である仕入れは、創業当初は家電メーカー1社1社訪問し断られ続けました。しかし粘り強く提案と交渉を続け少しづつ取引企業を拡大することができました。また、EC市場も景気の動向、消費税・エコポイント・地デジ化など制度変更の荒波の影響を大きく受けます。これも冷静に丁寧に法令順守に努め、お客様に誠実に対応することで乗り切ってきました。
さらに、会社の業績拡大に伴い増員を続ける社員を組織化することに腐心し続けました。賃金が大事なのか、やりがいか、労働時間か悩み続けた結果、そのすべてのバランスが大事で、社員に幸せを感じてもらうことを追求しなければならないとわかりました。 そして、このように重ねた失敗と悩み続けた経験で、お客様、お取引先、社会、そして従業員すべてから「必要とされること」が何より大事と学ぶことができ、結果として成長もできたと考えます。